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どうも、さっとんです!
 
今回の広告批評は、サントリーのCM『見上げてごらん夜の星を』と『上を向いて歩こう』を取り上げました。
 
『見上げてごらん夜の星を』

 
『上を向いて歩こう』

 
サントリーHP
http://www.suntory.co.jp/

(ちなみに、このCMの出演者のみなさんは、全員ノーギャラでやってくれてるらしいです。)
 

私がこれを取り上げたのは、震災関連のCMのありかたについて疑問を覚えていたからです。
 
最近、ACやソフトバンクなどのさまざまな企業や団体がCMを出し、また、番組途中でも出演者たちが励ましの言葉を述べていますが、内容的にみんなどこか似ていると思いませんか?


たとえば「頑張ろう!」という言葉。よく耳にしますよね?

先日、mixiニュースにおいて、被災者のこんなコメントが載っていました。(簡潔に記載)

「『頑張ろう』って言われても、こっちはもう精一杯なのに、なにを頑張ればいいの?」

「頑張ろう」という言葉じゃなくても、今のCMのほとんどは、どこか啓蒙的というか、上から言われているような気分にならないでしょうか?

もし、うえのんいわく、これが被災者というよりも他の日本国民に向けられたものであるならば、気持ちを喚起するもので、確かに良いとは思います。

でも、被災者にとってはこの「頑張ろう」は、ただ苦しめるだけなんじゃないかな…と。 また、日本人の「みんながやるから、わたしも…」というような、付和雷同性から考えても、結局は”助言が無きゃやれない”、”自分で考えられない”状況を生み出してるのかもしれないな、と思います。
 

このCMの特徴は、ただみんなでリレーで歌っていることです。
そして、この歌は日本人ならだれもが知っています。
歌詞もメロディーも、どこかやさしいですね。
 
他のCMは”呼びかける”ことがコンセプトであったのに対し、このCMは”寄り添う”、”安らぎを与える”ような雰囲気を醸し出しています。

実際に、歌うという行為によって、自分の気持ちに素直になれたり、整理が出来てスッキリしたり、気を紛らせたりと、いろんな良い効果があります。
聞いた人も、思わず口ずさんでしまうことだって、珍しくはないですよね。
 

ボランティアに行ったり、支援物資を送ったりするのも良いけれど、そういう、ささやかな祈りというものも、実は大事なのではないでしょうか。
 

いったい自分には何が出来るんだろう、何をすればいいんだろう、と悩む私たちに、そっと示してくれる。そして、考えさせてくれる。

こんなCMもあっていいもんだなぁ…と、つくづく思いました。

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